転職して数週間。少しずつ仕事にも慣れてきた頃、ふと気づくことがあります。
「これ、もっとこうした方がいいんじゃないか」
ただ、たまたま目についてしまっただけです。
言おうか、それとも黙っておこうか。一瞬、迷う場面です。
なぜ、思いついてすぐに提案するのは危ういのか
新人だからこそ、気づけることがあります。長く働いていると、慣れてしまって、疑問にすら感じなくなることがあるからです。
ただ、気づいてすぐに「こうした方がいいと思います」と提案するのは、少し危ういと思っています。
理由は、その運用に至った背景を、まだ知らないからです。
非効率だと分かっていても、今はそれで回さざるを得ない事情があるかもしれません。すでに現場の人たちが把握していて、変えられない理由があることも、十分にあり得ます。
まだ気心が知れていない相手への提案は、余計なお世話に聞こえてしまうことがあります。
提案ではなく、質問から始める
だから私は、まず質問の形で聞くようにしています。
「こうした方がいいと思います」ではなく、
「これって、こうなっているのには理由があるんですか?」
この違いは、小さいようで大きいです。
質問から始めれば、角が立ちにくくなります。
聞く相手も、選んだ方がいいと思っています。
できれば、価値観や感覚が近いと感じる人に。
実際に、提案してみたこと
以前、こんなことがありました。
配送先で使う荷物の仕分けメモが、コピー用紙の裏紙に、殴り書きで済まされていました。
中身の管理はどれだけ丁寧でも、そのメモは、取引先の担当者や、その場に居合わせた誰の目にも触れる場所に貼られています。
新人ながら、私は先輩に聞いてみました。
「これ、もう少し見た目を整えたものにできないんですか?」
理由を聞くと、コストや手間の問題もあり、これまで誰も本格的に変えようとはしてこなかったようでした。
それでも私は、せめて、よく使う配送先だけでも、見た目を整えたものにできないかと、提案してみました。
結局、その提案は、今も採用されていません。
組織が変わるには、もっと大きな力や、長い時間が必要なのかもしれません。
それでも、気づいたことには意味がある
それでも、あの時ちゃんと考えて、言葉を選んで伝えたことは、無駄ではなかったと思っています。
今も、自分が関わる部分だけは、誰が見ても恥ずかしくないように、と意識しています。
気づいたことを、静かに諦めるか。
声にして、自分にできる範囲で、丁寧に実践し続けるか。
その差は、きっと小さくありません🍀

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