新人研修で、多くの人がまず言われることがあります。
「メモ、取っておいてね」
素直にペンを走らせる人がほとんどだと思います。
でも、正直に言うと、私はこれを「記録のため」だけではなく、もう一つの意味でやっています。
教えてもらえることは、一度きりかもしれない
研修中に教わったことは、案外、二度と同じ形で教えてもらえません。
同じ内容でも、先輩によって説明の仕方や考え方が違うことはよくありますし、たまにしか行かない取引先への同行などは、その日が最初で最後になることもあります。
なので私は、「今日聞いたことは、今日しか聞けない」というつもりで臨むようにしています。
正直、手書きのメモより、写真や録音の方が効率はいいはずです。
それでも私は、あえて手書きでメモを取ります。
メモを取る姿は、”教わる姿勢”そのもの
理由は、メモを取る行為そのものが、「ちゃんと学ぼうとしている」という姿勢の表現になるからです。
一生懸命メモを取りながら、「あ、ちょっと待ってください、ここだけ書かせてください」と食らいついてくる新人に対して、「そこまでしなくていいよ」と、無下に扱う先輩はまずいません。
逆に、「大丈夫です、覚えてます」と言ってしまうと、どれだけ本当に覚えられる自信があっても、相手にはただの過信にしか映りません。
まだ何者かも分からない相手に対して、その一言は損になりやすいです。
だから私は、効率のためだけでなく、教わる側としての礼儀として、メモを取ります。
それでも、記録は残しておく
もちろん、手書きのメモだけでは、後から見返しても足りないこともあります。
なので私は、「写真や録音を残してもいいですか?」と、必ず先に確認するようにしています。
個人情報が映り込むような場所や、周りに人が写ってしまいそうな場面では、控えることも忘れません。
許可を取った上で残した記録を、帰ってから復習し、次の日の予習にも使う。
自分なりの学び方を、自分で整えておくことも、同じくらい大事だと思っています。
同じことを、二度聞かれても
研修中は、同じ内容を、違う先輩から教わることもあります。
そんなとき、「それ、もう聞きました」とは言わないようにしています。
「以前、別の方に教えていただいたのですが、〇〇さんのやり方も伺いたいです」
先輩によって、やり方や考え方が少しずつ違うのは、当然のことです。
それを、その人なりのやり方として、あらためて聞く。それだけで、伝わるものがあります。
教わっている間だけの話
ここで一つだけ、付け加えておきたいことがあります。
これは、あくまで教わっている期間の話です。
研修が終わったあとまで、同じ関係が続く必要はありません。
学ぶ姿勢を見せることと、ずっと下手に出続けることは、別の話です。
教わる時期を、丁寧に過ごす。それだけで、十分だと思います🍀

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